就労活動に思うこと  とりとめのないこと・・・・

就労活動に思うこと


先日、
ある就労支援の講演会+ワークショップにいかせていただいた。

職を見つけたい方、一生懸命だった。

1つ、のんきなことを言うかもしれないが、
不思議な感覚になる。


それは、
『自分を認めてくれるところで仕事がしたい。』
ということについて

エジプトに行っていたとき、
あるとき、突然無職になったときがあります。
・・・というのも、
青年海外協力隊という派遣で配属先に赴任したのだけど、
その配属先と徹底的に折り合いが悪くなり、

あるとき、
自分の使っている教室の場所の鍵を
他の鍵に変えられてしまいました。

変えられるということは、もう、この場所に入れなくなった
ということで、これはイコール私はいらなくなった。
っていうことの証明でした。


まあ、
そんなことで、
追い出されてしまったわたしは、
はじめはいろいろと施設長と和解を求めて戦ったが、
もういいか・・・とおもって、
自由にすることにした。

寝たいだけ寝て、外に出たいときだけ外に出て、
いいかげんな生活を送っていた。

すると、
道々に、路上で商売をしている人々に自然に目がいくようになった。
それまで、声かけられることもうざったらしくって、
話す気にもなれなかったけど、
なんだか、話す気になった。


「なんで、路上で商売なんかしてるの」
「家族はいるの?」
・・・・・からはじまって、日が沈むまで、いろいろな質問攻めをした。
そのエジプト人は、心優しく、
わたしのうざったらしい質問に1日中付き合ってくれた。

その彼の店は、
海外用のトランクみたいなのを、
3っつぐらいパタンパタンとふたを開けた状態で並べて、
その中には、
日用品
歯磨き・靴磨きクリーム・靴下・パンツ・ネクタイ・・・・
食品
ガム・ポテチ・パン・キャンディー・たばこ・・・
文房具
ノート・えんぴつ・カッター・のり・・・・

驚くぐらいの品数があった。

そして、
もう1つの驚くべきことは、
警察が近くをとおるといううわさを聞けば
驚くほどの速さで、
このかばんを閉じて、おじさんはスタコラサッサと逃げるのだ!
(商売禁止地区でやってたからね・・・このおじさん。)


今、
松山にエジプトから来た男性が
大街道に、アタッシュケースを3つぐらい広げて
アクセサリーを売っている。

彼とは、久しぶりにアラビア語が話せるので、見つけたら茶々入れにいっているのだが、先日、ネックレスを1つ購入してみた。
だけど、
どうみでも、うそでしょとおもうような代物を3000円で売っていて
「う〜〜〜ん、ここにきても、あやつはエジプト人をやっているのだな〜〜」
と思わず私は眉間にしわを寄せた。

そんな話はおいといて、
この松山でアタッシュケースを広げて商売している彼と、
わたしが、エジプトで見たなんでもあるコンビニエンスおじさんと似通っているものを感じる。

まったく、企業に雇われない状態を自分から工夫して商売しているのだ。
松山のエジプト人のほうが、考えればもっと深刻だろう。
日本の物価で、生きていかなきゃいけない。
そこで、彼なりのサバイバル知識で考えたのが、路上商売だったのだと思う。

まず、
日本人には、ここまでのバイタリティーがかけていると思う。
何もないことはない。
何もすることがないことはない。
企業に雇われることだけが、仕事ではない。

「仕事」ということを、もっと考え直しておかなきゃ
就労支援というのは、下手をすると
「企業に雇われることが、最良の仕事。
それができなければ、就労支援事業所・・・
そういう風な暗黙のランクづけが出来上がってしまうのではないだろうか?

その人が、その人らしく、
自信を持って仕事をするための行動。

だれかがなにかをやってくれて仕事がくるのではなく、
まず、自分が何かをやってみることで、仕事を掴み取る事ができるのだと思う。

そんなたくましさが日本人にはあまりないのかな??
なんかって思いました。