手塚真さんの講演から思うこと

今、
愛媛県美術館にて、
手塚治虫展を開催している。
昨日は、治虫さんの、息子さんの真さんがこられて、
講演されていた。

それをききに行った。

はじめは、たわいのない
父の書いたアニメの話をしていたので、眠い・・・は〜来るんじゃなかったかな〜
と思っていた。


すると、
途中から、
「父は、私たち家族と、ほとんどゆっくりすごす時間はなかったのですが、
わたしは、父のマンガのファンでしたから、全然苦じゃなかった」
と言い出した。

父の描くマンガは、子どもたちに向けてのときは、子どもたちに好きそうな画風で
大人に向けて描くときは、劇画風に描けたのです。

特に、
子どもに向けての漫画のキャラクターはとてもかわいらしく描いており、
・・・・
(そこで、真さんは、アトムの顔をホワイトボードに書き始めた)
このように、目がとても素直な書き方ができるのは、
父がとても子どもを愛していたからだと思います。

現代の作家さんで、ここまでかわいらしく子どもが描ける漫画家さんはあまりいないと思います。

(たしかに、かわいい)


そこが、父 手塚治虫の現代も皆様に愛される所以だと思います。

・・・・・といわれていました。


「家族旅行を父が年に1回は企画するのですが、
例えば、それが3泊4日だとすれば、
はじめ、「締め切りの作品が終わらなくていけれない。お前たちはさきにいってなさい」
といわれて、先に行くのだけど、
結局その日は、これない。
何回か電話をして「ごめん」「ごめん」
を繰り返して、
それでも、最後に日のご飯までには間に合って、
家族旅行に参加する。
という具合でした。」
といわれていました。

「ほとんど、旅行も終わりかけていても、
それでも、駆けつけてくれるのが父の家族思いのところだった証拠です。」


できすぎるお父さんを持つと家族はたいへんだな〜〜と思うけど、
息子さんの、現在のお仕事もお父様関係のものだそうですから、
手塚家に生まれてよかったのではないかと思う。

無理がたたって、60でお亡くなりになったそうだ。


私の父と、比べると
ほとんど家にいて、ぐ〜〜たら寝転んで、
野球中継なんかを見るのが日課でしたね。
私が高校生ぐらいがピークで、
よく、その姿に頭来て、父とよく喧嘩してた。

喧嘩してたら本気で、「早く死んでしまえ〜〜〜〜」
って、思ったこともあったが

そしたら、
本当に早くポックリ逝ってしまった・・・・。

手塚治虫さんと比べると大変失礼だけど、
ガンガン働いても、ごろごろしていても、
同じように運命の長さは、来るべきときがきたら終わる〜〜。

と思った。


わたしの、運命はどんなになってんだろう・・・。
無駄にしないように生きなくては。。。