「楽しい」制作とは

いい記事を発見しました。

臨床美術士といわれる方の文章ですけど、ご紹介します。

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臨床美術では、参加者が心から楽しいと思える作品制作をしてもらえるよう、様々な工夫をしています。
会場にこられた方は拍手を持って向かえ、制作中にはどうしたいのかを良く聞きます。
そして作品の良いところをみつけて、失敗することへの恐れを取り除き、
その人の表現が私たちみんなに受け入れられていることを積極的に伝えようとしています。

ところで
「楽しい」制作とはいったいどのようなものでしょう。
人間によって根源的な意味でも「楽しさ」とはなにかといことに目を向けるとき
行き方を支えるものとしての芸術のあり方が見えてくるように思います。
近年、美術館などでもみることの多くなった障がい者の各作品は、
まさにそのようなものです。
「生きよう」とすることの全人格的な表れを、そこに見る思いがするので。
絵を描く楽しさとは、
絵の中で冒険したり発見したり、新しい自分へと成長したりして、
生き生きと「生きることができる」楽しさなのかもしれません。

「楽しく描く工夫」とは、「楽しく生きる工夫」であるとも言えるのではないでしょうか。

「触れる、聞く、ほめる」は、私たちが楽しく生きるための一つの工夫なのです。

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感動です。