忘れてはならないこと

先週、体験参加してもらったときのこと。
小学生の女の子2人と3才の男の子
小学生の女の子がうまく和紙が折れなくて、
途中で泣き出してしまった。
わたしが、
「これでも、ぜんぜんいいんだよ」
っていっても、ぜんぜん泣き止まない。
困ってしまいましたが、他の子もいる手前、
作業は続けました。
終わっても、どうして泣いたのか教えてくれず、あの女の子は帰って行きました。
すると、
あれから1週間たった今日、
お母さんからお電話がありました。
『「あれから、どういったことがあったの?」
って詳しく聞きましたら、
なかなか教えてくれなかったんですけど、
自分では、しっかりきれいにやりたかったのに、きれいに折ることが出来なかったので、それが悔しくて泣いちゃったんだと、
それで終われば良いのに、始末が悪くなって、ずっとかたくなになってしまったそうなんです。』
ってお母さんからお話していただきました。
あ〜〜、よかったと、ちょっとホッとしました。
「あの子、負けず嫌いで、何でもきちんと正確にしなければいけないところがあって、今回のこれに関しては、きちんとおらなくてもそれで『いいんだよ』っていうことがわからなかったようですね。」
「きれいに折ったからよくって、きれいに折れないとだめっていうものじゃないんだよっていうことがわかってもらえたらいいんですけどね〜」
といわれて、
わたしは、はっとしました。
しばらく、自分自身も忘れかけていたものを思い出しました。
そう、
「みんな違ってみんないい」のです。
違いがあっていい・・・
違いがあってこそ、面白い!
自分とほかの子との違いに気付く
そして、それを認め合う空間。
っていうことを、もっと、私のアトリエに来た生徒さんたちには
わかってもらえたら良いな〜と思いを新たにしました。

そういった意味で、今回の体験教室に参加していただいた女の子から、
大切な忘れてはならないことを、教えてもらえました。

明日は、造形教室です。
さっそく、この気持ち伝えよう・・・。