大きな収穫

今日のお客さん
Yちゃん(小学5年)
はじめ来たとき、生意気ばかり言うので、どうしたんだろうと思ってた。
暫くして、他のお客さんも帰ってしまって、Yちゃんと私だけになってしまったら
Yちゃん
「りえ先生、わたし、今度からもう、あぷりこっとにこれんなると思う。」
「なんで?」
「週2回は習字で、後は全部そろばん。忙しすぎて・・・」
「そう。じゃあ、勉強頑張ってね。」
って、あちゃ〜。またもや、わたしのそっけな対応をしてしまったら、
「りえ先生、わたし、いやなんよ〜〜。そろばんにも習字にも行きたくな〜〜い。」
っていうから、
「お母さんやお父さんが、一生懸命働いたお金を、Yちゃんのために使ってくれてるんだから、感謝せんといかんよ。全然、習い事になんかにもいかせてもらえん子どもだっておるんやけん。」
っていうと、
「いやなんよ。それで、習字なんかで、賞を取ったときなんかすっごい、いや。」
「なんで、それってすっごいいいじゃない」
「なんでか、わからんけど、すっごいいやなんよ〜〜!」
「けどね、賞を取るということは、自分の自信につながっていくと思う。もし、Yちゃん、せっかく書道習っていても賞をとれんかったらどうする?こんなどころのいやさじゃないとおもうよ。」
「それでも、今のわたしは、習字なんかやりたくない。そろばんなんかやりたくないんよ〜〜〜!!」
「じゃあ、どうする?今のニュースにのってるみたいに家燃やしちゃう?」
っていうと、
「私の家、マンションやけん、燃やせれん」
「ちょっと、まってや、マンションじゃなかったら、燃やすん?」
「う〜〜〜ん。まあ、ないとおもう。」
・・・きけんだ・・・
「お母さんに、正直に今の気持ち話してみたら?」
「一辺あるんやけど、教室の先生とぐるになっとるけん、やめることが出来ん」
「う〜〜ん、踏ん張るしかないね〜〜〜。」
・・・・
「うん、ええんよ。また、これる日があったら、あぷりこっと来るね!」
といって、Yちゃんは、最後は爽やかにさっていきました。
「ばいば〜〜〜い」
といって。。。
はじめ、あんなにぶ〜たれていたのに、こんな爽やか少女になるんやね。
って
思った。
あっ、もしかして彼女は、今までこのことがずっと心の中で渦巻いていてそれを私にぶちまけたから、こんなにすっきりしちゃたのじゃないかしら。
あぷりこっとで、彼女は自分の分針をぶちまける場所がなかったら、
ほんとに習字もそろばんも、それどころか、もしかしたらお母さんも嫌いになってたかもしれないね〜。
あぷりこっとがあってよかったね。

今日の現金収入は2千円そこそこ。
だけど、私にとっても、もっと大きな収穫がありました。

(・・・ところで、わたしは、生活していく気、あるんかい?って感じです)