駄菓子やのイス

あぷりこっとの店内に、唯一つだけ、木製イスがあります。
ということは、必然的に座れるのは、「お一人様」。
今日、
うちのお客さんで、上得意さんが
「このイスに座れるのは、スタンプカード1番の人だけに優先的に座れるようにルールつくってや」
っていわれた。
私の考えでは、
「そうしたら、お小遣いを1ヶ月100円しかもらえん子もおるし、
きめられている子もおるんやけん、
その子らにとっては、
絶対、このイスにすわれんやんか。」
っていってみると
「おれだって、お金そんなにないけど、ここまでスタンプ集められたんは、
スタンプ押せれる友達に、『スタンプ俺のカードに押していい?』て交渉していってここまで上り詰めたんや〜。頭の使いよう〜や」
これを聞いて、ふ〜むなるほど。と思いました。
彼は、中学校1年生ですけど、
6年生の秋ぐらいから、うちの駄菓子屋で頭角を見せ始め、
今では、他の子のスタンプなんか勝負にならないぐらいスタンプをいっぱい集めている。
あっ、ここれ、補足説明
『スタンプカード』とは。
これは、うちのあぷりこっとで独自に作っているもので、
初期のころ、子どもからの提案により、作り始めました。
いわゆる、お買い物ポイントカード
30円分の駄菓子をかったら、1つスタンプを押してあげています。
そして、30個たまったら、30円分のお菓子1つ、
好きなのを選べる権利がもらえる、
子どもにとっては、夢のカードです。
この最近、
このカードにスタンプたくさんおせれるということは、お金をいっぱい持っているということで、なんだか嫌な気がしていたんですけど、
今日の、彼の話を聞いて、
ほっほ〜〜〜ん、交渉力アップにつながるんだな〜と思いました。
知らない子でも、自ら話しに行くきっかけになっているのだなっと。
ということとで、
彼のイス優遇措置をおこなったかというと、それはしていないんですけどね。
このように、自分の欲しいものは、頭を使って手に入れる。
そんな強い子に育っていることがうれしく思いました。
(強い子?もっといい言葉が思いつかない)

この写真は、
一番左のH君が、幼い4歳の弟双子ちゃんを連れてきてくれたショットです。
その間に入り込んでいるのは、
ちょ〜〜常連のS君です。
このS君、この双子ちゃんが気に入ったらしく、
「おしっこしたい〜〜」
っていったら、抱っこしてトイレに走って連れて行ってくれたり、
ごっこしてあげたり、
どしたの?こんなに世話好きだったっけ?
と、また、わたしも彼の新たな一面を発見できました。
本当の姿は、肩の力が落ちないと、
子どもの本当の姿を見つめることはできないんだなっておもいました。。。