泥棒白状続出

月曜日、自分の心の中では、駄菓子を開けるのは気が滅入り気味でした。
その日は、少し用事があったので
母が3時に開店してくれていました。
すると、いつもの常連さんがぼちぼち来はじめました。
「ここで、泥棒が駄菓子だけを盗んでいったので、犯人もみつからないので
もう、駄菓子を売るのをやめるよ」
って、母が言うと、
「ごめんなさ〜〜〜い」
といって、自分が今まで、うちの駄菓子屋でスッた分をいいはじめました。
「僕は、100円分のお菓子をだまってとりました〜〜。」
「俺も、70円分黙って盗りました」
「僕は、150円分も実は盗ってました〜〜〜」
と、その常連さんみんな、うちで掏っていたということを母から聞いて
怒りというより、
「みんなかい?!!!」
ということに、唖然。

しかし、
鍵を壊してまで入りはしない。とみんな口をそろえていっていて、
「あいつがあやしいんちゃうか?」
とか
「おい、今日、あいつきてないよな〜後から家に行って聞き出してこようぜ」
とかいって、
う〜〜ん、この子達は、黒なのか白なのか?
わからんな〜〜。

今日、火曜日
また、いつものように、子どもたちは3時にあらわれたけど、
「昨日行ってた、Kの家に言って聞いてみたけど、『ちゃう』っていよった。」
とか、
「Mがあやしいんやけどな〜〜〜。どこにおるんやろ〜〜〜」
とかいって、なんか自分たちが探偵にでもなったかのように気分で
探しているようでした。

もう、犯人なんかいいんよ。
それよりも、この子たちは駄菓子がどれほどの利益なのか知ってるのだろうか?
子どものおこづかいで買いやすいように、わたしは
言い値で、そのまま売っているの知ってる?
と、心の中ではいいたかった。
その、ぜんぜん利益のない駄菓子を
問いやさんがここまで配達してくれるわけでもなく、私が自ら購入してきて
ここでみんなが喜んでくれるだろうと思ってやっていたこと。

それを、ほとんどの子どもが掏っていた。
という現実を知って、わたしってアホやろかって思った。

しかし、
そんなわたしを、陰で支えている人がたくさんいるのです。
これも、考えると、
アホ、アホともいっておれん。
駄菓子何とか続けていくためには、やっぱり、もう一人ぐらい仲間がいる。
そう、常時ボランティアさんだ〜
とおもって、松山Vセンターに連絡してみると
「団体をつくってますか?」
っていうんですよ。
これまたおかしい。団体を作れるんだったら、ボランティア募集のお願いなんかするもんですか!
「これから、ボランティアさんを募って、うちのやり方などに賛同していただければと思って、電話をかけたのであって、
はじめから、団体作れ取るんじゃったら、ここに電話する意味なんかないわい!」
といって、わたしは、すごい迫力でいってしまうと、
「はっはい、ではこちらに一度おいで下さい」
ということになりました。

なんとか、ボランティアさんがうちに来てくださるようになると
この危機は乗り越えられるんだけど・・・・。